四季ー春夏秋冬
春は散る花を愛で、夏は浴衣で涼をとり、秋には野に遊び、冬の雪景色にたたずむ女性たち。ここでは四季をテーマにご覧いただきます。
春
《桜狩の図》
《御代参詣》
芸事・踊り
美人画の中には、芸事や舞妓、芸妓を描いた作品が多数あります。それらには優雅さや気品の中に秘められた情熱や色気を感じます。「阿波よしこの」の名手「お鯉さん」をモデルに描いたとされる、北野恒富(きたの つねとみ)の《阿波踊》も展示しています。
《名妓市丸》
《素踊》
個性的な表現へ
ー人間を見つめる
美人画が最盛期となった大正から昭和初期は、画家の個性的な表現への取り組みが拡がった時期でもありました。それは大正デカダンス(退廃的、耽美的)とも言われます。甲斐庄楠音(かいのしょう ただおと)、岡本神草(おかもと しんそう)、谷角日沙春(たにかど ひさはる)らの作品を通じて、美の基準の多様性を感じながら、女性を人間としてリアルにとらえた表現をお楽しみください。
《傘の舞妓》
物語・歴史など
物語や歴史などを画題とする絵画にも美人画と言える作品が多数見られます。ここでは『平家物語』、『太平記』、『好色五人女』などの物語や和歌、俳句、あるいは浄瑠璃、謡曲など、日本の文学や芸能に想を得た絵画をご紹介します。
《安倍野》
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