第二回ボランティア参加型事業

こども・体感・オープンアトリエについて

2003.12.10.

徳島県立近代美術館では、次の春休みに第二弾のボランティア参加型のイベントとして、子供向けの催し「こども・体感・オープンアトリエ」を開催いたします。ただいま、このイベントを手伝っていただけるボランティアを募集しています(終了しました)。夏休みに行った「びじゅつかん探険隊」では、内容をボランティア参加者の方と一から考えました。しかし、今回は、美術館側で枠組みを固めてからスタートすることに致しました。これは、前回の「びじゅつかん探険隊」では、全くの白紙の状態から始めたためにテーマを設定し、内容をまとめるのに時間がかかってしまった、という反省を活かした結果でもあります。しかし、それだけでなく、第二回目のボランティア募集にあたり、ボランティアの語源である「志願兵・義勇軍」というような意味を重視し、ある程度内容を踏まえた上で、このイベントに参加していただきたいと考えたためです。もちろん、あなたのアイデアを反映させることも可能です。

さて、今回のイベントの枠組みを美術館主導で決めるにあたって考えたのは、「徳島」の「美術館」で、県民のみなさんと共にやるべき必然性のあるものでなければ、ということです。そこで、当館の所蔵作品の3つの収集方針「20世紀の人間像」、「現代版画」、「徳島ゆかりの美術」の中の「20世紀の人間像」に関連して、「絵や彫刻に表された人間像を通して身体のことを知る」、「自分の身体で絵を描く、あるいは彫刻になりすますことで美術のことを知る」というテーマを設けました。つまり、美術を「体感」していただきたいということです。人には身体と心があって、それらは強く結びついています。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言いますが、一概にそうとも言い切れません。今回のイベントが、アーティストによって様々に表現された人間像を手がかりに、あるいは、自分の身体を通して表現することで、それらの関係性について再考していただける機会になれば幸いです。

今回、このテーマに沿って、美術館側で設定した大きな枠組みは、次のとおりです。

・アトリエと所蔵展示会場を主な会場とする。
・美術館だからこそできるモノ作りや所蔵作品の鑑賞などを通じて美術を体感する。

具体的なメニューの案としては、「巨大キャンバス」、「スライドを使った影絵遊び」、「子供向けの簡単なギャラリー・ツアー」、「絵や彫刻の登場人物に扮装する」、「展示品に関するクイズ形式などのワークシート作り」などを考えています。さらに、複数の内容を屋台のように用意し、参加者が好きなことを選べるようにしても楽しいのではと思います。詳細はボランティア参加者メンバーの能力・関心・意思次第で決めていきます。みなさんには、この内容作りから参加していただき、この他、イベントの準備から広報、実施まで、美術館の職員と一緒に作り上げていきます。参加者である子供や親子のみならず、主催者の一員となるボランティアの方にも、美術館により親しんでいただきたいと考えています。あなたのアイデアとやる気を心よりお待ちしております。


(ボランティア・広報担当 文化推進員 長楽州平)

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