6月2日。新しい探偵手帖ができあがる。まっ白な表紙、アヒルにぬり絵できる手帖。これからのクラブのまっ白な1年を思い楽しくなってくる。
　2年目クラブの計画を僕がなかなか出せないなか、もくもくと手帖やグッズを準備していた乾さん、うまくなったなぁ、というかデザイン部門監督の貫禄がでてきた。1年間お世話になったキャラクタ、モーリにカノちゃん、ブーンはどこいったのとたずねたら、「ボクメツしました」ときっぱり。新しいアイコンが要所にちりばめられて、探偵日記のページも新設され、全体のトーンをまとめてるんだなと後でしげしげ分かって反省。

　今年はシナリオ準備にあくせくするより、こどもたちと話し合える時間がふくらむメソッドをたくさん開発したくて、「（作品との大好きな出会いの）押し付けカード」、「（発見の）プレゼント・カード」などとあだ名をつけてイメージしていたのを、乾さんが〈びっくりカード〉としてデザインしてくれた。あ、これだ。これたぶん使える。所蔵展やいろんな場面に展開するようすを直観する。新しいツールの誕生日。
　さて、大好きな水墨展。こどもたちは来てくれるのか、遅刻組はやっぱり多いかな、ちっちゃい子がたくさんだとどうしよ…　1年たっても同じことをくよくよ考えてる進歩のなさに自分でもあきれるけれども、ちょっとファイトをもらった日だった。