2005年09月13日

パノラマ絵画に参加して

 9/13 門倉
本当に楽しかったです。ずっとワクワクしていました。
こんなに一生懸命何かを見たことは今までなかったように思います。素適なモノを見つけたときも、絵を描くときも、集中してなにかをみるときも、わたしは、一部分だけをじっとみていたり、全体の印象をぼんやりみていたんだな、と気づきました。
ワークショップが終わって一息ついた後に気づいたことです。描いてるときは夢中でした。

かど9月4日に描いた小さな四角の絵。一生懸命見て見て憶えて描いた、わたしの記憶の絵です。
初めて出会った小さな女の子と、パノラマメガネをのぞいて、’忘れちゃう 忘れちゃうー’って走ってギャラリーに帰りました。そして、ずっと一緒に絵を描いたこと、とても楽しかったです。メガネの順番待ちで’むずかしいね’ってみんなとおしゃべりするのも楽しかったです。
それに、その日、おしゃべりできなかった人たちとも、最後に繋がった絵をみたとたんに、今日、楽しい仲間に出会えた、と嬉しくなりました。
意図的に、間違いのないように図柄を繋げていくのとは、またきっとちがうのだと思いました。計算したり、気取って描く余裕はちっともありませんでした。みんなの絵はそれぞれにとっても魅力的です。…わたしはすごくむずかしかったし、自分の描いた絵、ヘタです。
でも、繋がった記憶たちの風景は、とても、とても、清々しかったです。

わたしは絵をひとりの気持ちでしか描いたことがありませんでした。誰かと共有しながら無心に描いたのは初めての経験でした。
岩野さん、素適な若手作家さんたち、こんなにも楽しいできごとを徳島にも届けてくださって本当にありがとうございました。次はどこでお会いできるか・・楽しみです!
一緒に絵を描いてくださった皆さま、繋がってくださって、つないでくださって、本当にありがとうございました。

「40人のパノラマ絵画」
2005年9月4日(日)13-16時 美術館ギャラリー(1階)、屋外
対象:一般(小学生以上) 参加無料
講師:岩野勝人・大阪成蹊大学芸術学部助教授
サポート:二木奈緒、池上将暢、吉田翔、高橋理紗、戸田真人、阿部順乃介
© 徳島県立近代美術館 2005-2009