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new 近代美術館の学校教育支援事業について

 

 近代美術館では、授業や遠足などで見学をするときの案内や、学校への講師派遣(出前授業)、授業に必要な資料の相談など、学校へのお手伝いを色々と行っています。ぜひご活用ください。

 

1.団体鑑賞のお手伝い

(1)観覧料免除

 小学校、中学校、高等学校の児童・生徒と引率者が、教育課程に基づく学習活動として観覧するときは、常設展(所蔵作品展)、企画展(特別展)の観覧料が免除されます。小・中・高の児童・生徒に準じる者、引率者の場合も同じです。 → 観覧料免除申請書

(2)見学の案内

 学校の授業や遠足で団体鑑賞を行うとき、美術館の職員が、子どもたちを案内しています。クイズやナゾナゾをまじえて見学が楽しくなる話をしたり、鑑賞の仕方が分かる体験をしてもらったり、学年に応じたプログラムを用意しています。
 当館では、幼稚園や保育園の子どもたちから大学生まで、幅広く案内の経験を重ねていますので、「解説といっても、子どもにはむつかしいのでは?」などといった心配はありません。
 もちろん団体鑑賞は、学校によって、学年や人数、見学時間が異なっています。授業との関連や見学の目標も違うと思いますので、事前に学校のようすなどを教えていただけたら有り難いです。「見学ははじめて」という学校も、遠慮なく希望をお伝えください。 → 鑑賞プログラム

 

 

2.授業への支援

(1)学校への講師派遣(出前授業)

 学校の授業に学芸員を講師として派遣しています。作品鑑賞の仕方や楽しさを分かりやすくお話しする授業や、徳島ゆかりの作品をスライドで紹介する授業。ピカソのお話。コレクションや美術館の紹介。美術館見学の事前授業。校内発表の展示アドバイスなど、これまでさまざまな出前授業を行ってきました。
 校内写生の一環として、風景画のお話しをしたり、水彩画の技法を所蔵作品の図版を使ったりして説明したこともあります。「総合的学習」のゴミ問題を学ぶ学習と関わらせて、身近な材料を使った作品制作をしたこともありました。内容は柔軟に対応していますので、気軽にご相談ください。 → 出前授業依頼書

(2)社会科見学、施設見学の受け入れ

 作品鑑賞だけでなく、美術館の仕事を知るための見学も受け入れています。普段入ることのできない地下の機械室、巨大な荷物運搬用のエレベーター、トラックの入る搬入口、書庫やアトリエなども探検。作品の保存や公開といった美術館の仕事が、裏方で働く人たちの手で成り立っていることを紹介します。

(3)インターンシップ(職場体験実習)の受け入れ

 中学生や高校生の職場体験実習を受け入れています。美術館は、数多くの裏方の仕事の積み重ねで成り立っていますが、そんな仕事の一端を体験してもらっています。たとえば、美術館の仕事について説明を聞いた後、ポスター発送の作業をしたり、展示作業の見学や掛軸など作品の扱い方実習をしたりしたこともあります。実習内容は、生徒の希望や進路をよく聞いて決めていきます。美術と人々を結びつける仕事に関心のある人、大歓迎です。

(4)クラブ活動への講師派遣

 クラブで展覧会を見学するときに、学芸員が会場を案内している他、高校など、美術クラブの作品発表展でアドバイスもしています。生徒の人数が比較的少ないので、学芸員に質問をぶつけてみたり、時間をとって語り合ったりすることもできます。いろんなアイデアお待ちしています。

(5)相談や資料の提供

 催しものや調査研究活動の成果を活かして、先生方の相談に応じています。鑑賞や実技の授業などに役立つ資料の紹介や、子どもたちの作品発表会の展示アドバイスなど、いろいろとお手伝いしています。一度ご連絡ください。

 

3.教員研修会への講師の派遣

 先生方の研修会にも、どんどん出かけています。たとえば、美術館の学校向けの鑑賞プログラムや、美術館で行っている「こども鑑賞クラブ」等の話。授業の参考となる水彩画や彫刻、版画の話。徳島県ゆかりの作家についての説明など、美術館で蓄積してきた教育活動・研究活動の成果を、わかりやすくお伝えしています。スライドや技法見本をお見せするなど、美術館ならではの研修となるよう工夫しています。
 各郡市の図工科や美術科の研修会を、展覧会の見学と兼ねて一年に一度、美術館でいかがでしょうか? もちろん担当学芸員が展覧会の案内もいたします。学校に出向いての講師も行っていますので、ぜひご利用下さい。 → 講師派遣依頼書

 

<お問い合わせ>

徳島県立近代美術館 学校教育との連携担当(亀井、森)
〒770-8070 徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園
tel.088-668-1088 / fax.088-668-7198
*美術館の利用について、どのようなことでも気軽にお尋ねください。

(平成23年4月1日付)


 

鑑賞プログラム

(1) クラスごとの対話をしながらの案内

 クラス単位で、展覧会を案内します。一方通行の「解説」ではなく、児童生徒の意見や感想をたくさん聞き、出てきた意見をふくらませて鑑賞がすすむようにするなど、親しみやすい雰囲気をつくるように心がけています。学年によっては、クイズやナゾナゾも取り入れています。
 *職員の日程を調整しますので、事前に近代美術館までご連絡ください。

(2) 少人数での案内

 生徒一人一人の興味や関心に沿った細やかな鑑賞プログラムです。1人の講師の受け持つ生徒が、できれば10人程度となるようにグループ分けし、展覧会を鑑賞します。美術館職員といっしょに、引率の先生も案内を楽しんでください。その場合は、事前に展示室で説明をさせていただく他、先生方のご意見を伺いながら準備をすすめていきます。これまでも、遠足だけでなく、図工・美術、総合的学習の時間のなかで行ってきました。
 *当館で用意できる講師の数は、その都度相談させていただきます。

(3) ロビーでのガイダンス

 ロビーに集合した生徒に、短い時間で解説を行います。展覧会のアウトラインや、よく見てほしいポイントなどの他、当館で用意しているワークシートの使い方も説明しています。鑑賞時間が限られているときや、生徒の人数が多いときなどに行っています。
 *職員の日程を調整しますので、事前に近代美術館までご連絡ください。

(4) 鑑賞のヒントとなる話を短く聞いてから自由鑑賞する、「ワンポイント解説」

 2〜3点の作品について短く解説を聞いたり、作品の見方を体験したりした後、各自自由に鑑賞していきます。見学する児童生徒の数が多い場合、自由鑑賞の時間をたっぷり取りたい場合などに行っています。
 *職員の日程を調整しますので、事前に近代美術館までご連絡ください。

(5) ワークシートを使った鑑賞

 当館では、特別展、所蔵作品展ごとに「子どもワークシート」をつくっています。鑑賞のきっかけをつくり、楽しく鑑賞できるよう工夫した教材です。学年とシートの内容がうまく合いそうな場合は、最初に簡単な説明を聞いた後、シートを使って展示室で鑑賞していきます。
 *職員の日程を調整しますので、事前に近代美術館までご連絡ください。

(6) 他の教材をまじえたくわしい説明

 たとえば、銅版画の技法を学び、作品も鑑賞したい、日本画の絵具や筆について学習し作品も鑑賞したい、などといったご要望にもお応えしています。展示室での作品鑑賞とアトリエでの画材体験をセットにしたプログラムです。また、講座室でスライドを見ながら詳しい説明を聞くこともできます。内容は、随時ご相談ください。

 

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