鑑賞シート活用授業研究会

鑑賞シートを活用した、公開授業を行いました。夏休みの初日、クラスの子どもたち全員が参加し、元気に活動してくれました。ご協力下さった保護者の方に心から感謝いたします。研修日程などお忙しい中、小・中・高の先生方が広く参加して下さり、県立近代美術館で初めての試みが無事盛会に終わりました。事務局として尽力いただいた鑑賞教育推進プロジェクトの先生方、富田小学校関係者をはじめ、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。

会場: 徳島県立近代美術館 アトリエ・ 展示室1
日時: 平成18年7月21日(金) 9:30〜12:50

授業内容: 単元名「はじめまして、どっきどき☆ドン美術館」
活動者: 徳島市富田小学校1年1組 児童25名
授業者: 公開授業I・濱口由美(徳島市富田小学校 教諭) 公開授業II・竹内利夫(徳島県立近代美術館 主任学芸員)
参加者: 鑑賞教育に関心のある教員、保護者
参加人数: 計101名 −児童25名、保護者子ども27名、教員49名
研究協議: 参加教員30名(進行:竹内・濱口)

[ 主催:徳島県立近代美術館 (企画:鑑賞教育推進プロジェクト) ]

資料・記録

jyugyou 公開授業 指導案 pdf
研究協議の内容まとめ & PDF版 pdf NEW
あんない・日程 pdf
ギャラりー(授業のようす)

公開授業!
 この授業研究会は、徳島県立近代美術館の「鑑賞教育推進プロジェクト」が企画しました。このプロジェクトは、学校の先生、大学の研究者、学芸員がチームになって「鑑賞シート」を制作することを中心に活動しています。これまで5種類のシートを作成し、各学校に配布しています。
 「鑑賞シート」は、学校と美術館で鑑賞教育が広まるための橋渡しとしての役割を果たし、徐々に活用例も増えてきました。今回の企画は、開発メンバーが自ら授業実践の場に身を置き、先生方と意見交流することを願って、踏み出してみたいと考えたものです。
 
授業研究会について
 クレー「子供と伯母」のシート活用例として、さらに、学校と美術館が一緒に取り組めることを探る事例として、濱口教諭が第1学年図画工作科学習単元「はじめまして、どっきどき☆ドン美術館」を立案しました。授業者の濱口・竹内ともにクレーのシート開発を担当したメンバーです。
 シート開発に込めた考えを、そのまま単元構想に取り入れました。それは、主体的に作品と向き合う意欲を支援したいという視点です。子どもたちは、絵と直に対話する「お話づくり」や「名前つけ」の活動を通して、新たな自己と出会い、主体的に創意工夫しようとするひたむきな態度を獲得していくことでしょう。
 
指導案のねらい
 指導案は、「作品なぞなぞ」というアイデアを中心にすえています。自分たちそれぞれが見出し、思い描いたヴィジョンを確かめながら、友だち同士のコミュニケーションを通して、楽しく鑑賞体験に出会うことを狙っています。線や色の読み取り、感じたことを言葉にすること、そのような、自分が作品と向き合うための力を、子どもたち自身が学び取ってくれる姿を期待しています。
 もちろん鑑賞教育のアプローチは多面的に見据えるものであり、正解が一つであるはずもありません。授業例の意見交換を通して、学びの視野を広げていきたいと願っています。
 
文責:竹内利夫(徳島県立近代美術館 主任学芸員) 平成18年7月27日

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