2007年10月21日

「くもならべ」第3弾−文化の森編

 待ってましたの秋晴れ、まさにくもならべ日和です。朝10時には二校美術部の元気メンバーが集結。いつも静かなカスケードに歓声がこだまします。岩野さん、そして玉田先生、林先生の励ましの言葉でスタート。一旦解体されたそれぞれのくもならべを、元通りに再現するのではなく、ここでしか見ることのできない光景へと再構成していきます。10:20作業開始。はしごにのぼって、足下にもぐりこんで、滝の上まで駆け上がって、ロビーのガラス越しに空を見上げて。みるみる色の雲がフェンスの上に湧き上がっていきます。広い空間がせまく感じるくらい。今日ここは美術部メンバーたちの楽園です。--続きは完成後。


 13:00再開。お昼前にはあらかた、夏に描いた雲を掛け終えました。いよいよ新作のドローイング。カスケード横に臨時アトリエが出現し、もくもくと取り組みます。随分時間をかけた力作も。それもそのはず、一人で持ち上がらないほどの巨大ぐもをチームで描いていたのです!
 それに今日の彼女たちは一味違います。くもの構成を話し合う声にも、色彩の量やシルエット、動きのバランスをよりシビアに吟味する様子がもれ聞こえます。だんだん混み合ってくる空間に、新作ぐもの居場所を探す視線はもちろん真剣勝負。いかに主張できるか、いかに響き合えるか、工夫の跡がありありと伝わってくる、戦略的な創作力にホント感心しました。「僕らの指導いらないんです…」とは岩野さんの弁。

 人工的で無彩色の空間が、誰も見たことのないエネルギッシュなステージに生まれ変わりました。文化の森のこんな光景を見せてもらえて、実に幸せな思いです。通りがかりの方や、他の施設のスタッフが、キレイなあ、こんなことができるのか、と感想を下さいます。
 美術部のみんな、本当に頼もしい。良い仕事だと思います。十分なみごたえのあるアートが今日生まれました。この質と自分の力を、そして何よりも今ものを作っていることの楽しさをきっと確かめてくれたと信じます。お疲れさまでした! さあ後一週間。栄光の除幕式が待っています。

名称 2007.10「くもならべ」−文化の森編−
<第22回国民文化祭・とくしま2007美術展 WS 第7弾> 徳島・徳島県立文化の森総合公園三館棟
日時 平成19年10月21日[日] 10:00-16:00
場所 徳島県立文化の森総合公園 三館棟中央ロビー、カスケード(徳島市八万町向寺山)
参加者 27人(徳島県立城南高等学校+徳島県立城ノ内高等学校・中学校 美術部)
協力 玉田修平(徳島県立城ノ内高等学校)、林伸也(徳島県立城南高等学校)
サポートスタッフ 黄瀬 剛、二木奈緒、中村友香、大石起聖、平地裕一、田計珠実、油井真秀、和田悠
イワノブログ: 10月20日 10月21日 10月21日-2 10月21日-3
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