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内容
日本画家・日下八光の初めての回顧展です。日下は、現在の徳島県阿南市に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科に学びました。美しい風景画を描き、戦前戦後の日本画壇で活躍した他、母校の教授として後進を指導。模写の分野でも大きな業績を残しています。
本展は、3つの部分から構成します。一つは代表的な日本画作品です。戦前の帝展(帝国美術院美術展覧会)や戦後の日展(日本美術展覧会)など、当時における一級の舞台で発表した大作が見どころとなります。
二つめは、大正期から戦後にかけて描かれた緻密で美しいスケッチ群です。日本と韓国や中国の風景、静物や花などが表されていますが、そのうち、昭和初期に朝鮮各地で描いた作品は、失われた風景や風俗の記録として韓国の研究者からも注目されています。
三つめは、模写作品です。中国の西端、現在の新疆ウイグル自治区で見出された絵画を模写した初期作品、後半生を捧げた装飾古墳の模写の名品などをご覧いただきます。
96歳まで意欲的に活躍した日下は、長い画業のなかで多彩で魅力的な業績を残しました。その全貌をぜひご覧ください。
日下八光

日下八光(くさかはっこう)
1899年徳島県に生まれる。1996年没する。本名は喜一郎。