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徳島県立近代美術館 移動展(第13回) ・ 第18回海陽町立博物館 企画展
会期: 平成18年4月29日(土・祝)-5月28日(日)
会場: 阿波海南文化村 海陽町立博物館 入場無料 (常設展示は有料)
展示解説: 5月3日・4日 午後2時〜 竹内利夫(県立近代美術館 主任学芸員)
ギャラリーレクチャー: 5月7日 午前11時〜 「ピカソと格闘した画業 伊原宇三郎」 江川佳秀(県立近代美術館 学芸課長)

[ 海陽町立博物館 徳島県海部郡海陽町四方原字杉谷73番地 tel: 0884-73-3100 ]

徳島に生まれた洋画家・伊原宇三郎の代表作を含む34点と、彼が影響を受けた巨匠ピカソの作品をあわせてご覧いただきます。本展のポスター「白衣を纏える」の気品のある美しさは、ヨーロッパ絵画の古典に敬意をもって学んだ、宇三郎の生涯の姿をあらわす名作といえましょう。
  面白いことに宇三郎は、変貌の画家、創造と破壊の巨人、といわれたピカソに強くひかれました。ピカソもまた、ヨーロッパの古典をよく研究した上で新しい芸術を生み出したことはよく知られています。ピカソは宇三郎に有形無形の刺激を与えた、大きな目標でありライバルだったといえるかも知れません。
 徳島県立近代美術館のコレクションの重要な核である、ピカソと伊原宇三郎に焦点を絞ったこのたびの展覧会を通して、二人の芸術家の魅力と、コレクションの魅力に愛着を感じていただけたら幸いです。
 海陽町合併を記念した春の第18回企画展として、県立近代美術館の移動展[第13回]を開催できることになりました。ご協力いただいた皆様に厚くお礼申しあげます。
                              徳島県立近代美術館  海陽町立博物館 topputoppu

tegamitegami総入場者数: 1,056人 (うち学校鑑賞201人)
海陽町立博物館のご尽力により、大勢の地元の方や高知方面など遠方からもお越しいただけました。伊原宇三郎の作品を見たいと思われた方の多さ、またアンケートの励ましの言葉に感激しました。やってよかったなと思いました。ありがとうございました!

川上小1年生のみんな、お手紙ありがとう!また会いましょう。

gakkou5月17日(水)14:00−14:30 海陽町立川上小学校1年-3年[17名、引率3名]
美術館は初めてという低学年の子どもたちと鑑賞。予想を超えて絵に興味を持ってくれて、手を後ろ手に組んで全点を制覇していた姿のかわいらしいこと。後の質問タイムも含め30分以上の楽しい見学でした。低学年の子どもたちと伊原作品を鑑賞することができて、嬉しい体験です。計画して下さった若山先生も関心を持って下さり、貴重な出会いとなりました。

gakkou5月16日(火)8:55−15:10 海陽町立海南中学校1年-3年[172名、引率9名]
1日かけて全校生徒と会うことができました。事前に美術の鳥澤先生からプランを頂き、入門編で造形要素を確認できるよう、また描き方の多様性に視野が広がり、留学期の画家の生きざまにも目が向けられたら、と1年から3年まで学年に応じて色々な話をしました。想像した以上に関心を持ってくれて、自分たちの年頃なりの鑑賞を意欲的に取り組んでくれたと思います。良い経験をさせて頂きました。鳥澤先生ありがとうございました!

kaisetsu5月7日(日)13:00-14:40 ギャラリーレクチャー 「ピカソと格闘した画業 伊原宇三郎」 江川佳秀(学芸課長)―15名のお客様が聴講して下さいました。展示室に椅子を並べてお話しました。もちろん全会場を回り、熱心にお付き合いいただきました。

kaisetsu5月4日(木・休)14:00-14:45 展示解説  26名のお客様がご参加下さいました。昨日に引き続き、たくさんのご参加、ありがとうございます。地元の学校の先生もおいでて下さり、見学授業の相談をすることができました。楽しみです!

kaisetsu5月3日(水・祝)14:00-14:45 展示解説 30名のお客様がご参加下さいました。40分の予定がのびてしまい、60分も話してしまいました。戦時中の作品を前に、「トーチカ(簡易陣地)」のことを教えて下さる方や、ピカソの作品についてコメントしてくれた子も。帰り道、「ぴぴぴぴピカソ♪」と踊って入っていく幼い女の子に出会いました。楽しんでくれたかな。

bunkamurakaisetsu4月27日(木) 飾り付け  手入れのゆきとどいた芝生のお庭が美しい、阿波海南文化村の一角、海陽町立博物館が会場です。とても気持ちのよい施設ですよ、ぜひ来ていただきたいです。企画展示室とギャラリーを使って、コンパクトながら伊原宇三郎の主な作品が並んだ展示は、なかなか壮観です!
お隣の工芸館でカラカラ音がしていました。工芸館スタッフの方が、大きな柿の木の板をみせて下さいました。

文責:竹内利夫(徳島県立近代美術館 主任学芸員)

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