「時代の脚光を浴びて―水彩画隆盛期の作品」の詳細情報 | |
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テーマ名称 | 時代の脚光を浴びて―水彩画隆盛期の作品 |
期間 | 2014年10月11日(土)~2014年12月7日(日) |
展覧会名称 |
生誕140年・没後60年記念 水彩表現の開拓者 三宅克己回顧展 |
説明 | 帰国後の三宅は、新しい美術運動を進めていた白馬会に迎えられたほか、大下藤次郎や丸山晩霞らとともに、代表的な水彩画家として時代を引っ張っていきました。明治末頃まで、水彩画の魅力を多くの人に伝える活動で非常に大きな活躍を見せたのです。しかし、彼はまだ20歳代後半から30歳代の若さでした。この頃、画家として三宅がどのような表現の課題をもっていたのか、実際の作品によって確認したいと思います。日本の風景を研究した長野県小諸時代の作品、印象派からの刺激を水彩画に取り入れようとした第2回渡欧期の作品。それらを自己の感覚のなかでまとめようとした第3回渡欧期の〈倫敦市タワアブリッヂ〉(No.71)など、多様な表現を試みています。ゴッホを思わせる直線的なタッチのある作品も残されています。この期の三宅は、水彩画普及者として著名になった一方で、画家としては模索期だったといえそうです。 |