審査員写真

佐原 理

Osamu Sahara

徳島大学大学院 准教授

 


  

みなさんこんにちは。徳島大学の佐原です。

内藤先生がおっしゃったように本当に審査が難しくって、僕も一人一人の作品を全部じっくり読んで、細かく書いてあるものから全部読ませていただいて、2時間半以上、3時間近くいて、審査させていただきました。

賞を得た方の作品を総じて言うと、やっぱり一番足が止まった作品が多いのかなと思います。

「オグラ(Ogra Kentaro)」さん、自分が大好きなんですよね。(笑) ずっとあそこで自分のこと見つめられていたので、20分くらい見ていたので、今日は本人見たときに、あって思って、自分の好きだ、好きだ、好いてくれというエネルギーがきて、今日見たときにちょっと一瞬ドキッとしました。やっぱりそれくらいパワーのある作品だったのでよかったなと思います。

「現代楽器」さんの作品もあの前でずっと、ビー、ビーって音出して遊んで、フルートも何回もふこうとしたけどあれ音はでるけど音響は変えれないんですよね。 で、何回も触って、読ませていただいて、本当に楽しんで見れる作品だったんですごくよかったです。

「住友(住友知江)」さん、ご自身が作品のような方なので、そこに立ってらっしゃるだけで雰囲気が伝わってきますし、すごく時間をかけて、徳島で新しい一歩を踏み出そうとしているので、すごく応援したいなと思いました。

「山橋(山橋大二郎)」さん、僕もビリー・ミリガンの本も読んでるんで、あの小説なんかもすごく読んだんで、人間の感情などの難しさみたいなものを巧みにうまく表現してくれたので、大変高評価でした。

「トリマー@パパン」さんは、僕もボランティアしていたりとか、動物愛護でかかわっているので、ぜひ応援させていただきたいなと思って。

中々美術ってハードルが高かったりとか、専門的なことじゃないかって思うこともあると思うんですけど、全然上手い下手とかそういうこと関係なくって、やっぱり自分が常日頃思ってることだったりとか、そういうことをチャレンジして、みんなに伝えたい。 その中で、いいたいことがすごく多い作品だったと思います。ここで賞を得てる方々は。 他の皆さんもたくさんそういう作品もありました。 やっぱり、一番感心したというか、心に響いてきた作品が多かったので。 僕もいつも大学でものを作っている立場のひとりとして、そういう仲間がいっぱいいてくれたという発見が自分の中でも出来たのがすごく嬉しかったです。 なので、皆さんと一緒にまた徳島で、いろんなアートができたりとか、いろいろ作品を作りながらそういうことが共感できるような場所を、こうやって提供してくれているので、また皆さん挑戦していただいて、出していただけたらいいな、と思います。ありがとうございます。