徳島県立近代美術館
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吹田文明展 華麗なる木版画の世界 2006.9/2 - 10/22

sakuhin

木版画にかけた熱き日々―星と光のドラマ

「木版画って、こんなに色鮮やかなんですね」、「紙のウラから光を照らしているように見えたよ」。吹田文明の作品は、多くの人が抱いている木版画のイメージ――墨一色のシンプルな絵柄といった先入観を、ハッとくつがえす楽しさに満ちています。

1926年徳島県阿南市に生まれた吹田文明は、はじめ小学校教師として出発し、戦後の先駆的な版画教育を切りひらきます。その一方、木版作家として国内外での評価を着実に高め、1967年サンパウロ・ビエンナーレでは版画部門最高賞を受賞。多摩美術大学に日本初の版画科を設置するなど、現代版画のリーダー的存在として活躍します。

現住地・世田谷美術館との協同企画による本展は、これまでにない規模で、作家の全貌にせまります。ダイナミックな色彩と透明感が織りなす絵画世界は、悠久の光のドラマへと私たちを誘うことでしょう。それは、戦後木版画のフロンティアを駆けてきた、人間・吹田文明のドラマをたどる感動的な旅とも言えるものに違いありません。そして、いま作家はさらなる光を求め、新たな展開へ向かっているように思われます。

初期の熱気あふれる版画の実験作、珍しい版木、戦後図工科の貴重な資料――実にすてきな版画指導本や映画の受賞作もまじえ、現代版画と美術教育へ情熱を注いできたその半世紀を、しっかり見すえたいと考えます。

展覧会概要

会期: 2006年9月2日(土)-10月22日(日)
開館時間: 午前9時30分-午後5時
休館日: 月曜日(9月18日・10月9日は開館)、9月19日[火]・10月10日[火]
主催: 徳島県立近代美術館/徳島新聞社/四国放送
後援: NHK徳島放送局/エフエム徳島/徳島県文化協会
協力: 株式会社サクラクレパス

観覧料: 一般600[480]円/高・大生450[360]円/小・中生300[240]円 [ ]内は前売りおよび20名以上の団体料金。小・中・高生は土・日・祝日・秋休みは無料です。高齢者(65歳以上)、障害者割引(半額)は、受付でお申し出下さい。

●展示コーナー1 ビッグバン 創世
2 小学校の図工科教材研究からの出発
3 機械と人間
4 新しい表現の幕開け ラワン・メゾチント法の誕生
5 サンパウロ・ビエンナーレ受賞作品を中心に
6 制作の現場から
7 光の彼方へ

●出品内容作品212点 代表作の版木や道具類
『たのしい版画』1~6ねんせい
「版画をつくろう」(受賞映画)の上映

●主な出品作品2ツの形 1955年
機械No.3 1957年
鳥と眼球体 1959年
ボン 1966年
潮 1970年
虹の朝 1990年
銀河を渡るB 1998年
何処へ 2006年

●イベント作家によるトーク 9月3日[日] 吹田文明(出品作家) 午後2時-3時 展示室3 要観覧券。

展示解説 9月18日[月・祝]、10月9日[月・祝] 竹内利夫(主任学芸員) 午後2時-3時 展示室3 要観覧券。

このほか「徳島版画」連携ワークショップ―「吹田版画を体験しよう」、「15分アトリエ」などイベント多数!

●展覧会カタログB5判変形、184頁、2,000円
全作品オールカラー、上製本ハードカバー

●前売り券販売所 前売り券販売所(開催日の前日まで販売しています) 文化の森ミュージアムショップ/徳島新聞社/徳島県職員生活協同組合/小山助学館 本店/紀伊國屋書店 徳島店

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